ITS 11 ブログ

警察庁と国のタテ割による被害者は子ども。

岩貞るみこ

道を作るのは国、県、市町村。そしてそれを運営するのは警察庁。だから、

「幹線道路の違法駐車があるから渋滞するんですよ。あれ、なんとかしてください」

と、国の方々にお願いしても、

「それは警察の仕事なので、我々にはなんとも……」

という返事が返ってきます。でも、それってちょっとおかしくありませんか?

もともと「道」にはそれぞれの役割があるはず。遠距離移動は高速道路を通し、その次に幹線道路、そして市街地、住宅街と、道は、使う人が円滑に使えるよう、用途に応じたつくりになっているはず。だったら、その目的に合わせた運営をするべきなんじゃありませんか?

高速道路が渋滞して機能しなくなるから、その街にはなんの用事もない大型トラックが幹線道路に降りてくる。ところが幹線道路は違法駐車がいっぱいで、やっぱり渋滞しているから、抜け道を求めて市街地に入り込んでくる。さらに悪いことに、最近はナビなんてものがあるから、細かく道を検索して住宅街まで侵入してくる始末。ナビ会社の人は「住宅街は誘導しません」なんていうけれど、そんなの言い訳。だって、ちょっとクルマを住宅地に入れて再検索すれば、簡単に住宅街を通過する抜け道を誘導してくれちゃいますもん。

住宅街にいるのは子供や高齢者。クルマを運転しないような世代が、通過交通の犠牲になっている。これは誰が悪いんですか? 税金を投入して作った道を、本来の使い方以外でしか使えなくした人たちには、問題はないんでしょうか?

違法駐車の取締りは警察庁の仕事です。だから「パーキングメーターで20分超過したクルマを取り締まるヒマがあるなら、渋滞の根源となっているクルマをしっかり取り締まれ」と言いたいですよ。でも、それだけじゃなく、道を作った側も、その機能を十分に果たすような取締りを、警察側に促す義務があると思います。

クルマ椅子に厳しい日本の道づくり。

岩貞るみこ

先日、久しぶりにクルマ椅子を押して歩きました。十代のころからバイクで走り回っていた私は、バイクで転んで脊髄損傷をした友人が多く、クルマ椅子に接する機会は平均的日本人よりは多いと思うのですが、それでも押して歩くということはあまりありません。一口に「クルマ椅子利用者」と言っても、その状態はいろいろです。足だけを損傷した人は手も腹筋も損傷した以外の足も使えますが、脊髄損傷の場合は、頚椎、胸椎、腰椎と、その損傷の位置によって、動かせる範囲がまったく異なるわけですね。

先日、いっしょにご飯を食べに行った男性は、頚椎損傷でした。手を動かしにくいのもあるのですが、首から下を動かすことができないので腹筋が使えない。腹筋が使えないと上体を支えられないわけです。駅で待ち合わせをして食事に向かうあいだ、腹筋を使えない人の苦労を間近で経験しました。

道ってこんなにうねっているのか!

歩道が狭いのはさておき、まず、歩道が車道側にナナメに傾いているんですね。もうそれだけでまっすぐに進めない。押す側もコツを要します。ちょっと向きを変えようものなら、逆バンク状態になり、あっという間に上体は遠心力で傾き、ひどい場合はずり落ちそうになってしまう。押している側は冷や汗ものです。

上り坂は押すのがキツイし、下り坂は転がりすぎてこれまた怖い。特に下り坂は、彼は上体が不安定である以上に、足でふんばることもできないので、油断するとクルマ椅子から前方に転がり落ちてしまいます。急な下り坂は後ろ向きにして進む、ということも初めて知りました。

補助する側でこれなのですから、これを自分ひとりでやるとどうなるのか? 腕力、握力の十分にある人ならともかく、高齢者になってきたら車輪の動きを手の力で止めることはむずかしく、クルマ椅子が爆走するのは避けられないでしょう。

クルマ椅子なんて関係ない。そう思っている人は多いようですが、でも高齢化が進む日本。すぐに自分も仲間入り。私は今回の経験で、自分にはクルマ椅子は無理と判断し、クルマの免許証を返したあとは電動椅子=シニアカーを使おうと決心した次第です。

今後の日本の道作りに望むもの。それはシニアカーが動き回りやすい歩道の整備! 
よろしくお願いします。

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