ITS 11 ブログ

バスのやる気と簡易路線図

岩貞るみこ

 先日、久しぶりに都内でバスに乗りました。ふだんならクルマで行くエリアなのですが、その日は友人と食事の約束があり、飲めないくせに「ムール貝にはきりっと冷やした白ワインだ!」と盛り上がったために、クルマを断念したわけです。

ところが、友人から教えてもらった乗るべきバスの情報を紛失し、んじゃ、自分で調べて見るかとネットで検索したところ、これがまあ、びっくりするくらい情報がないんですね。いえ、一応あるんです。簡易路線図みたいなものが。東西南北のどっちに向かって走り、停留所の名前まで出ている図が。

でも、それってどこ?

停留所の名前があったところで、それがいったい実際の道の、どこを走ったどのあたりなのかがさっぱりわかりません。この「とりあえず載せておいた」的な簡易路線図を見た瞬間、今日はタクシーか……と、めげそうになりましたですよ。

そこで私、以前、住んでいたイタリアのことを思い出しました。イタリアに住み始めたときまず手に入れたのは、大きな紙に印刷された、ボローニャの街を走るバスの路線図です。これには、実際の地図とその道の上を走るバス路線が、コト細かに説明してありました。これなら「この道のここに行きたい」と思ったときに、バスの選択がちゃんとできます。

では、ネット上でもちゃんと示されているのか? 好奇心にうながされ、ヤフー・イタリアからボローニャのバスを運営するATCを検索し、開いてみました。すると残念ながら、紙の印刷のように丁寧なものはなく、日本と同じような簡易路線図が表示されていました。ただイタリアの場合、日本と違うのはすべての道に名前がついていることです。「レノ通り」「ヴィットーリオ2世通り」「リストーリ通り」と。なので、停留所の名前を読めば、それがなに通りを走っているかがすぐにわかり、簡易路線図でも十分に役に立つというわけです。

日本のバス会社は、利用客を増やしたいと思っているのか? 公共交通機関として、どういう役割を担いたいのか? 十分な情報のないまま気合で選択し、レストランに無事に着けるかどうか不安に思いながら揺られたバスのなかで、そんなことを考えていました。

強力フロントガラスがITS社会をブロック?

岩貞るみこ

先日来、ETCと相性の悪い私は、ちょっと調べてみました。というのも、ETCだけでなく、VICS情報をブロックするフロントウィンドーを持つ車種もある、との噂を聞いたからです。ETCとVICS情報を活用した交通安全システムといえば、これからのITS社会の根幹とも言うべきシステム。なのにブロックするガラスがあるとは? すると、なんと! 答えを聞いてびっくり。

「熱線反射ガラス(赤外線反射ガラス=IRガラス)と呼ばれるものは、冷房効率を高める反面、ETCやVICSなどの微弱電波を通さないんです」

えっ? すごーく特殊なガラスの処理が悪さをしているのだと思ったら、犯人はなんと、赤外線反射ガラス。そんな一般的なものだったなんて、かなりショックであります。だって、赤外線反射ガラスといえば、

「クルマに乗って、日焼けするのがいやで~」
「大丈夫ですよ。フロントウィンドーは合わせガラスですから、紫外線は99.9%カットです」
「そうなんですか。でも、日に当たったときのジリジリ感がいやなんです。赤外線反射ガラスも、つけてもらえませんか?」
「そうですね。普及させたいですね」

なーんて会話が、そこかしこで起こっているんですよ。え、起こっていませんか? 女性ドライバーを取り巻くミーティングでは、必ず出てくるテーマなんですけれど。

ということはですね。自動車販売台数の推移は女性の判断力に関わっていると信じる人が多い自動車メーカーは、なんか即座に『採用!』となりそうな状況。となると、どうなるETC、どうなるITS社会? そんなガラスが普及しちゃう前に、「アンテナの装着予定部分は、電波が通るようにしておいてね」とかなんとか、基準作りしておかないと取り返しのつかないことになりそうなんですけれど。

関係者のみなさん、よろしくお願いします。

子どもを死なせるな!

岩貞るみこ

今年のチャイルドシートの使用率が発表になりました。

6歳未満の着用率……46.9%

なんと、昨年の49.4%から、さらに下がっています。ちなみに内訳は、

1歳未満……73.7%
1~4歳……47.2%
5歳以上……25.0%
ふーっ。私が長いため息をついたところで、どうにかなるわけじゃないんですけれど。

なぜ上がらない、使用率? その理由のひとつは、装着義務が6歳未満とあること。6歳の誕生日の時報と同時に、シンデレラのかぼちゃの馬車じゃあるまいし、6歳の子供の骨と筋肉が一気に事故の衝撃に耐えられるように強くなるわけがありません。でも、6歳になると着用義務はないんですよね。ついでにオトナもシートベルトはしないでいい。努力義務だけれど、警察関係者でさえしていない現実。

オトナはしなくて大丈夫なのに、子どもだけなぜ必要なの? 保護者のアタマの中にこうした疑惑がうずまいたとして、誰が責められましょう?

先日の国会で、道路交通法改正案が可決され、後部座席のシートベルトは大人でも罰則が加わるようになる動きが出てきました。早くやろうよ! と、いらついているのは、私だけではないはずです。後部座席でオトナもシートベルトをすれば、チャイルドシートに座らされる子どもだって、チャイルドシートを使えといわれている保護者だって、納得するはずでしょうから。

いえ、それよりね。少子化問題だの、年金問題だのいろいろありますけれど、まずは子どもの安全でしょう。人口減少、高齢化社会に突入、そんななか、せっかく生まれてきた命をみすみす死なせてどうするんでしょう? 関係者はいまこそ、交通事故で亡くなる子どもを減らす努力をしようじゃありませんか。

ヘッドレストの正しい使い方を知っている人?

岩貞るみこ

突然ですが、ヘッドレストの正しい使い方をご存知でしょうか。正直な話、私、この仕事をするまで知りませんでした。ヘッドレストの「レスト」は「レストハウス」の「休む」という意味だと思っていましたし(恥)。本当はレストレイント=拘束する、の、レストだったんですね。

でもこの際開き直りますが、ヘッドレストの正しい使い方って、誰か教えているんでしょうか? 少なくとも私が教習所に通っていたときは、そんなものは話題にも上がりませんでした。これ、誰が教えるべきなんでしょう? そりゃもちろん、我々、メディアの人間もがんばろうとは思います。でも、本来なら、クルマを商品として売る、メーカーの責任なんじゃないでしょうか?

ところが、国産自動車メーカーのカタログで、ヘッドレストが適正な位置で使われているのを、私は見たことがありません。どれもこれも、ヘッドレストはしっかり「一番低い位置」。どうもヘッドレストを引き上げて背の高い人の適正に合わせると、銀色のパイプが出てきてかっこ悪いからイヤ、というのが理由みたいなんですけれど、たぶん。それとも自動車メーカーもヘッドレストの正しい使い方を知らないとか??? そんなまさか!

それでいいんでしょうか、自動車メーカーのみなさん。最近やっと、TVCMでリアシートの人にもシートベルトをかけるようにはなりましたけれど、ヘッドレストに関しては、ノーマーク。そろそろやらないと、やばいんじゃないですか? 今後、ムチ打ち低減シートなんてものも安全基準にはいってきますが、いくらいいシートやヘッドレストを作ったって、ちゃんと使ってもらえなければ、なーんの役にも立ちません。技術を開発して装備する。でもそれだけでは、ただの開発者の自己満足。ユー
ザーが正しく使うまで面倒を見るのが技術者(=メーカー)の責任だということを、ぜひ、忘れないでください。

料金所のおじさんに代わるものは?

岩貞るみこ

このところ、ETCバーと相性の悪い私は、幸か不幸か料金所のおじさんとの会話が増え、とても懐かしい気分です。以前は料金所を通るたびにおじさんと、「おはよう」「こんばんは」に始まり、「暑いね」「渋滞で大変ですね」など、季節ごとのいろんな会話を楽しんでいたものなのに。機械化されると便利ですけれど、人と人とのつながりが希薄になって、さびしいというか、つまらないというか。

おじさんに関してはいろいろご意見もあるようですが、少なくとも私が会った人たちは、99.9%の確率でみーんないい人。0.1%はというと、ま、たまにはいましたですよ、料金を払ったときに、ねちょっと手を握ってくるおじさんとか、ツメをたてるおばさんとか。ま、今となっては懐かしい思い出です。

最近、ETCの普及でおじさんたちとの会話がなくなり、私が心配しているのは高速道路上の情報です。たとえば「落し物」。

先日、第三京浜を走っていたところ、路上にダンボールが散乱していました。その状況からみるとどうも、古新聞回収車から落ちた風で、かなりの量がひとつの車線に散らばっています。乗用車ならまだしも、ここに威勢のいいバイクが突っ込んできたら、そうとうに危ない状況です。

こ、これは~。私、迷いました。というのもその日、私は携帯電話のイヤホンマイクを持っていなかったのです。この状態で電話をかければ、私は道路交通法違反です。とはいえ、放置しておくわけにも……。この場合、私はどうしたらよかったのでしょうか。ついでにこのときにかける電話は、110番でいいんでしょうかね? でも110番って、もっと重要な事件や事故に対応するのに忙しいんじゃないでしょうか……うーん、悶々。

迷った私は思いました。そうだ、料金所のおじさんだ! ところが、そうです。ETCゲートを通過するので、おじさんと話すチャンスがないんですよ。そんな~。結局、私はなにもせずに通過です。ああ、すみません。あのダンボールはいったい、どうなったのでしょう。いまだに自責の念が消えません。

あとで確認しましたところ、高速道路や幹線道路の緊急連絡先として、道路緊急ダイヤル『#9910』というのがあるそうです。

45

みなさん、この番号、知っていました? それに、走行中に携帯電話でかけます? 料金所のおじさんとのコミュニケーションがなくなって、こうした「大切な情報」も伝わらなくなってきたんじゃないかと、ちょっと心配するおじさんファンの私です。

ちなみに、緊急以外の連絡先は、0120-106-497 へ、お願いします。

ページトップへ