ITS 11 ブログ

ITS対応度でクルマを選ぶ時代がやってくる!?

岡崎五朗

 ITSとは高度道路交通システムの略。要はハイテクを使って渋滞や事故を減らし、安全で快適な移動を実現するためのシステム全般、と考えればいい。VICS搭載ナビによる渋滞回避はITSのど真ん中の技術だし、携帯の渋滞情報を見て自分で渋滞のないルートを探すのも、ちょっとローテクだけどITSの一部だ。

 そんななか、なかなか便利で面白そうなサービスが始まった。トヨタ車が搭載しているG-BOOK対応ナビと、トヨタがGAZOO上で運営しているG-BLOGとの連携サービスだ。ガイドブックの紹介記事よりもユーザーの生の声のほうが信用できるから……かもしれないが、ブログに書いてあるおすすめレストランやプレイスポットを参考にして出かける人が増えている。そんな人にとって、G-BOOKとG-BLOGの連携サービスは最高に便利だ。自宅のパソコンでG-BLOGを開くと、項目別、地域別に様々なブログ情報が載っている。それを使ってお目当ての場所を検索し、情報をG-BOOKセンターに送信。クルマから再度G-BOOKセンターにアクセスすれば、一発で目的地設定ができるのだ。

 もちろん、PCでの検索を省略していきなりナビからG-BLOGの情報にアクセスすることもできるし、自分のお気に入りの場所をブログ形式でアップロードしてみんなと情報を共有することもできる。現状ではG-BOOK対応ナビでもトヨタ純正でしか使えないが、もし自分のナビが対応していたら、ぜひ使ってみることをおすすめしたい。というか、今後はこうしたサービスの充実度でクルマやメーカーを選ぶ人が増えていくだろう。ルックス、価格、走り、燃費、使い勝手などに加え、ITSへの対応度が商品力を大きく左右する時代は、もうすぐそこまできている。

中国の今と、昔の日本 ~ITSでエスコート~

西村直人

 さて、昭和30年代~40年代の日本。ここでも今の中国の生き写しのような交通問題が生まれていた。激しい交通渋滞、頻発する交通事故。東京オリンピックに焦点を絞った建設ラッシュによる渋滞も、今の北京とオーバーラップする部分だろう。それでも日本はそうした事態をようやく乗り越え、ITSを駆使する交通の高効率化に向かって舵をとり始めた。
 中国政府は、こうした日本の成長をどう見ているのだろうか? 日本の交通研究機関に勤める現地職員(前号参照)によると「技術提携はすでに始まっている」という意外な言葉が飛び出した。交差点での信号メカニズム、合流ポイントにおけるカーブの半径や設計速度など、クルマの流れをいかにスムーズにしていくかという基礎的な事例だけでなく、すでにACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール/当ブログ内で検索可)の適応性まで一部の自動車メーカーと検証作業に入っているというのだ。これには正直、驚いた。
交通文化の発展を真面目に考える中国で、07年10月「第14回ITS世界会議北京2007」が開催される。
http://www.its-jp.org/conference/
04年に名古屋で開催された同会議では、産官学の共同事例が数多く発表された。交通事情を研究する大学の研究生に共通して言えたのは、みな眼がイキイキと輝いていたことだ。本気で未来の日本を考え、そして研究に没頭する姿はとても凛々しかった。
さて、北京では一体どんな発表があるのだろうか? 日本のITSが中国の交通事情の未来をエスコートする……。そんなサプライズが起きるのではないかと、一人、期待している。

街でも使える多機能型ETCその2

岡崎五朗

前回お伝えしたIBAサービスに関する話題をもう一度。軽くおさらいをしておくと、IBAサービスとは多機能型ETC車載器を利用したシステムのことで、普通のETCが高速料金の支払いだけに使えるのに対し、IBAサービスに加入すれば対応する有料駐車場でも現金やクレジットカード要らずで支払いができるようになる。「街で使えるETC」がキャッチフレーズだ。

 自宅近くに対応施設があるからなのだが、使ってみるとなかなか便利。ETCを使うようになると高速道路の料金所でいちいち停まるのがひどく時代遅れで面倒なことに感じるようになるが、駐車場だって同じことだ。入るとき駐車券をとって、デパート等の場合はあと1000円買えば2時間無料だなとか思いながら買い物をして、スタンプを押してもらって、出るときはゲートで精算。いままで意識しないでやってきたこうした一連の手間から解放されるのはとても気持ちがいい。

 買い物をしても駐車料金はタダにならないの? という疑問をもった人もいるはず。たしかに、現状のIBAサービスのシステムでは、店舗で買い物をしたかしないか、いくらしたかという情報を車載器側に取り込むことはできない。そんなこともあって、わが家がよく利用する某デパートの場合は、IBAサービスを利用してノンストップ駐車をした人は、買い物をしなくても2時間までは無料で駐車できるようになっている。ウィンドウショッピングをするだけでもOKというわけだ。さらに、買い物をたくさんする人は翌月の駐車料金が最大5時間まで無料になる延長サービスもある。5時間タダで停められるなら、駐車料金を気にせずに買い物をして食事をして近所の映画館に映画も観にいける。

 ただし延長サービスを受けるには、別途発行されるスタンプカードに買い物をする度にいちいちスタンプを押してもらい、たまったらサービスカウンターまで持参……と笑っちゃうほど前時代的な作業をする必要がある。そもそもそんなに高額な買い物をしないわが家にとっては面倒なだけ。スタンプカードが即ゴミ箱行きになったのはいうまでもない。

中国の今と、昔の日本 ~交通事情~

西村直人

広州空港からおよそ3時間。次に降り立ったのは約1150万人の人々が暮らす首都・北京。どこか庶民的なムードが漂う広州から一転、北京市内の中心部は近代的だ。宿泊したホテル周辺には巨大な地下アーケード街があり、欧州ブランドのブティックや高級食材を扱う食品店などが軒を連ねる。歩いている若者の服装を見ていると、ここは渋谷か青山か? と見紛うばかり。
08年開催のオリンピックの経済効果を期待してか、市内各所は高層ビルの建設ラッシュ。それこそ朝から晩までひっきりなしに工事は続き、場合によっては道路を完全封鎖した状態で行われる。結果、当然のごとく渋滞が発生。さらに、そうしたなかでも人やクルマは忙しなく動きまわるから、渋滞はまるで波紋のような広がりをみせる……。
急増するタクシー(空車が目立つ)も、この悪循環に拍車を掛けている。余談だが、タクシーの増加はオリンピック需要を狙ったものだというが、それこそ脱サラしてクルマを購入したドライバーのなかには、車中泊を繰り返しながら売上が右肩上がりになる日を夢見ている人たちが少なくないという。
こうした交通事情について、北京に支局を置く日本の交通研究機関の職員は「増加する交通量にインフラ整備が追いついていない」とコメントする。確かに政府は道路拡張や交差点整備などを積極的に進めているものの、現状の交通量をさばくには焼け石に水。さらに「道路の合流ポイントについて明確な規定がないことも要因」(同職員)だと付け加える。ブレーキを踏む回数が増えれば、それだけクルマの平均速度が下がり円滑な交通が妨げられてしまうからだ。(つづく)

自分だけよくて、いいわけないでしょ!

岩貞るみこ

先日、ネットサーフィンをしていたら、環境問題にふれた、ある意見を見つけました。

「私はクルマで移動することをやめました。日用品の買出しは不便になったけれど、重いお米などは通販を利用しています」

詳しい内容は忘れてしまったけれど、だいたいこんな感じだったと思います。さて、この意見の問題点はどこでしょう? 私は『通販』に「なにおー?」 と、反応してしまったんですね。あのう、それはただ単に自分がクルマに乗らないだけであって、宅配便のクルマがしっかりアナタのおうちの前まで、ガソリン使って二酸化炭素出しながら、やってきているのではないでしょうか?

自分が二酸化炭素削減のために頑張っても、逆にそれが他の人の負荷を増やしていることがあります。いかに視点を広くもって、全体で計算できるかが大切になってきますね。

昨シーズンの冬、環境問題の先頭に立つ某省が「二週間、暖房を止めます!」といまどきにない宣言をして本当に止めたことがありました。すごい精神論&スパルタ式は、高度経済産業時代の日本にもどってしまったかと思いましたよ。で、結果、どうだったかというと、某省の平均温度は26度だったそうな。にじゅうろくどお? 冬のあいだのエアコン設定温度を17度にしている我が家では、その数字を聞いただけで「なめんなよ」状態です。

26度もあった理由は、パソコンやコピー機など、熱を発するものがあるうえ、どうやら某省はビルの上半分にあり、下層階には別の省がはいっていて、そこは暖房を止めていなかったんだそうで。ということは、別の省の暖かい空気が上方向にぐーっとひっぱられ、結局、某省も暖めていたわけです。となると別の省の電気代ってどうなったんでしょうね? ものすごく気になるところですが、それに関しては発表されていません。

環境問題って結局、自己満足の世界なんでしょうけれど、でも自分だけでなく、それをすることによって、少なくとも隣人は、余波がいく周囲はどういうことになるのか。できる限りの最新情報を集め、できるだけ視野を広く、全体を見ながら判断して行動する必要があるのだと、改めて思います。

で、我が家では今年の夏も、エアコンの設定温度は30度のつもりです。だって、それで十分涼しいと思うんですよ。

クルマの燃料-その他新燃料-

長沼要

同タイトルの最後として、その他新燃料をまとめてみる。
系統的な分類をやめて、よく聞く言葉をアルファベット順に列記してみる。

BDF
Bio Ethanol
CTL
DME
FT Diesel
GTL

最初に新燃料について見る際のポイントを上げると、
・原料(1次エネルギー)が何か?
・ディーゼル代替なのか/ガソリン代替なのか/その他パワープラント前提か?
まずは、この2点を理解して、
・製造プロセスは?
を考える事で製造効率、CO2削減効果、コスト、がわかる。

では、それぞれ簡単な説明をしてみる。なお、今回上げた全てに共通しているのが、石油代替燃料ということ。どちらかというと最近はCO2削減効果が謳われているが、根本には石油代替技術として模索されてきた経緯がある。つまり、これらは全て既存のガソリンエンジンやディーゼルエンジンを比較的容易な改造にて使えるということ。メリットとしての二酸化炭素削減効果についてはこの分類では一括りにできなく、一次エネルギーを含めたその製造プロセスによるという点が大事。さらに軽油代替とした場合は、サルファーや、煤になりやすいアロマ系をなくせるのが特徴なので排ガスがクリーンになると言われる。

BDF; Bio Diesel Fuel のこと。バイオマスを原料として作られる軽油に近い性状をもつ液体燃料。ディーゼルエンジンに使われる。有名なものに、菜の花や、使用済みの天ぷら油、などを原料とするのがある。軽油との混合方式でも100%でもOK。カーボンニュートラルなバイオマスが原料なので、CO2排出量低減に効果あり。

Bio Ethanol; 最近もっともホットなバイオ燃料。さとうきびやトウモロコシからが有名だが、もちろん他の有機物からも作れる。大雑把なイメージではお酒をつくるような感じ。ガソリンエンジンに使用する。ガソリンとの混合方式が主流で、E5とかE15とか言われているのがこの混合率。但し、エタノールそのまま混合するのか、ETBEという物質に一旦変えてから混合する方式があり、日本はETBE混合方式が主流となりそうだが、ブラジルなどではメタノールそのまま混合方式が主流だ。これもカーボンニュートラルな性質によるCO2削減に効果あり。

CTL; Coal To Liquid のこと。意味そのものは石炭から作られる液体燃料のこと。軽油代替燃料のひとつで、もちろんディーゼルエンジン向けとなる。合成燃料なので、純粋な軽油に比べると、サルファーや、煤になりやすいアロマ系がなくできるのが特徴。

DME; Di-Methyl Ether の事。常温では気体。しかしLPGのように比較的簡単に液化が可能。インフラの技術的イメージはほぼLPGと考えてよい。燃料自体は、軽油に近くディーゼルエンジンに使用する前提が多い。元の一次エネルギーは石油、石炭、天然ガス、その他廃棄物からも製造可能。DMEも煤がでにくい性質をもつ。

FT Diesel とは、フィッシャートロプシュ反応というプロセスにて作られる液体燃料のことで、CTLも GTL も考え方でいうとFT Dieselと言える。一次エネルギーがCTLは石炭、GTLは天然ガスという違い。合成燃料のメリットで純粋な軽油に比べると、サルファーや、煤になりやすいアロマ系がなくできるのが特徴。

GTL; Gas To Liquid の事。FT Diesel の欄で説明した通り。

「街でも使える多機能型ETCその1」

岡崎五朗

 ETCの普及が本格化してきた。車載器の販売台数は累計で1684万台に達し、利用率も首都高速の73%を筆頭に全国平均で66%に達した。つまり、高速道路の料金所を通過する車の3台に2台はETCを装着しているということだ。

 そんな状況のなか、次世代ETCのサービスが始まっている。実はまだほとんど知られていないのだが、新しモノ好きの僕としては見逃せないということで、早速多機能型ETC車載器なるものを自分のクルマに付けてみた。定価は1万9800円。キャンペーン中で取り替え工賃は無料。さらにガソリン満タン1回分無料サービスも付いていた。

 それはそうと、そもそも多機能型ETCって何? と思う人も多いはず。ひとことで言えば、高速道路以外の支払いもノンストップ&キャッシュレスでできるサービスのこと。多機能型ETC車載器を取り付けたうえでサービス登録をすれば、対応しているガソリンスタンドや駐車場、民間有料道路(現在はTOYOターンパイクのみ)、フェリー等で車載器経由の支払いができる。将来的にはファミリーレストランやファーストフードでも利用できるようになる予定とのこと。また、多機能型ETCがキャンペーン情報やクーポンを受信して、自分の携帯にメールしてくれるサービスもすでに始まっている。

 ただし問題は、対応施設がまだまだ少ないこと。使える場所が増えてくればかなり便利に使えるはずだが、ちょっと割高の車載器に加えサービス登録料3150円がかかってくるのは痛い。

 幸い、自宅近くには対応したデパートの駐車場とガソリンスタンドがある。とくにデパートは有り難い。妻が週に1~2回買い物に行っているのだが、駐車券なしのノンストップは快適そのもの。しかも買い物をしなくても2時間まで無料で停められる。対応施設も徐々にではあるが増えているようで、先日東京駅の丸ビル駐車場を利用しようとしたら、駐車券を取らずにゲートが自動的に開いた。その他にも、秋葉原UDXパーキングや横浜ランドマーク駐車場など、関東を中心にサービスをしている。対応施設など詳しいことを知りたければ、HP(http://www.itsbiz.co.jp/)を見てみるといいだろう。

中国の今と、昔の日本 ~バイタク~

西村直人

中国では、バイクのタクシーを「バイタク」と呼ぶらしい。広州空港から郊外へと向かう道すがら、かなりのバイタクとすれ違った。よっぽど繁盛する商売なのかと現地スタッフに聞くと、利用料金は本家のタクシー(クルマ)よりも数倍安いこともあり、利用者は確かに多いという。

しかし、政府はその存在を認めていない。つまり違法行為だ。だからバイタクに同乗中、事故にあっても補償はない。

燃費が良くてクルマに比べて車両価格の安いバイク。移動の手段として注目されるのは当然だ。ただし、その手軽さが先走り、安全装備をないがしろにした。バイクの事故は後を絶たない。ヘルメットを被らないライダー(運転手)を見かけることにも驚いたが、悲しかったのは後ろに座るタンデマー、つまりお客さんがノーヘルであることだ。まるで自転車の後ろに座るが如く、その何倍ものスピードの出るバイクに無防備な姿でまたがっているではないか。

赤ん坊を右腕に抱えバイタクに乗り込む若いお母さんを見たときは、さすがに堪えた。彼女にどんな理由があるのかはわからない。でも、日本以上の経済格差が生まれているとはいえ、バイタクに3人乗りしなければ移動の自由を手にすることができないという事実は、あまりにも衝撃的だった。

100歩譲ってライダーには目をつむる(本当はつむれないが)としても、せめてお客さん用のヘルメットは用意するべきだ。とはいうものの、存在そのものが違法行為であるバイタク。ヘルメット装着義務化の取締りがどれだけの意味を持つのだろうか。こうした事態を背景に、07年1月1日から広州市内の中心部(交通混雑の激しい一部の地域)へのバイクの進入ができなくなった。

日本では道路交通法の第71条の4に自動二輪車のヘルメット装着義務化がうたわれているが、それも昭和30年代ともなれば義務化はおろか、ヘルメットの存在意義は今よりはるかに薄かった。

かくして、歴史は繰り返すのか……。

これなら使える! 最新型インテリジェントパーキングアシスト

岡崎五朗

 レーダーを使ったアダプティブクルーズコントロールや、追突軽減ブレーキ、プリクラッシュセーフティ、画像認識技術とその解析技術を駆使したレーンキープアシストなど、最近のハイテクはすごい。試すたびに「クルマもついにここまできたか」と思わされる。だが、まだ高価なため普及率という点ではいまひとつだ。

 その点、カローラ・アクシオ&フィールダーが搭載してきた第3世代型インテリジェントパーキングアシストは賞賛に値するハイテクだ。マークXやエスティマが採用している第2世代型は、カタログを読んでいるかぎり「便利そうだね」と思えるのだが、いざ使ってみるとなかなか思い通りの結果を出してくれなかった。03年に世界で初めてプリウスが採用した第1世代型と比べれば、白線認識機能を加えることで精度は上がったが、それでも駐車予定位置を示す緑色の枠が微妙にずれ、手動による微修正(これがかなり面倒)を求められることが多かったからだ。

 もちろん、運転に自信のない人にとっては有り難い装備だったとは思うけれど、ある程度の腕がある人なら、まず間違いなく「自分で停めたほうがずっと楽だし早いね」と感じたはず。その点、レクサスLS460に続いてアクシオ&フィールダー、そしてブレードにも採用された第3世代型は、車両左右にある超音波センサーでクルマの停まっていない「駐車可能スペース」を検知することで、駐車予定位置の確定精度を飛躍的に向上することに成功した。

 実際に使ってみたのだが、かなりの確率で、液晶モニターに映った停めたい場所をピンポイントで確定してくれる。あとはハンドルから手を離しブレーキで速度調整しつつ後退するだけ。ここまで完成度が上がってくれば駐車が苦手じゃない人でも使いたくなると思う。LS460だけなら話しは別だが、カローラに採用されたということは、採用車種は今後どんどん増えていくはず。とにかく面白くて便利な装備だから、ディーラーなどで一度試してみる価値ありだ。ちなみに、アクシオでは4万2000円のオプションとなる。

幸せの黄色いバックル!

岩貞るみこ

後部座席もシートベルト着用が義務付けられようとする動きのなか、気になるのはシートベルトのバックルです。最近の傾向としてどうも、メタボリック症候群のおじさんたちが装着しやすいようにと、バックルが伸びる傾向にあるんですね。日陰のキノコのように。

いやー、そんなにぐんぐん育ってもらってもなあ。

前席で伸びすぎたバックルでシートベルトを締めると、一応、メタボ症候群とは無縁の私の腹部には10センチ近い空間ができます。これで衝突したら私の腹部はどうなる? とても不安です。

後席で伸びすぎたバックルは、チャイルドシートの装着に問題を抱えます。バックルの硬い受け口が、ちょうどシートベルトを誘導する穴のカドにかかってしまい、しっかりとチャイルドシートを装着できないのです。これは正直言って大問題です。安全装置を安全に使えないのですから。

もうひとつ、最近、私の周辺で顕著に話題になることのひとつに、後席中央の人が使うシートベルトのバックルがどれだかわからない、という問題があります。そうそう、窓側の席用のシートベルト・バックルとふたついっしょに「生えて」いて、どっちがどっちだかわからず、かちゃかちゃとはまらなくて空しい思いを私も何度したことか。

そこで提案。これ、中央席用のバックルは、赤い部分を黄色にしてはダメなんでしょうか。安全装置は目立たなくちゃいけない! というのなら、目立たせるためにも、中央席の色を変えてわかりやすくする必要があると思うのですが。だって、迷って装着できないうちに発車しちゃって、あらら、どん! と事故っていたら困るでしょうに。だとしたら、すぐにわかる工夫が必要なのだと思います。ま、別に黄色でなくても金色でもオレンジ色でも、阪神タイガースファンならシマシマ模様でも、私的にはOKなんですけれどね。

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